2006-10-03 Tue
ここでは、パソコンを最新の状態にする方法をお話しますね。
一般にウインドウズアップデートと呼ばれる作業です。
この作業が出来ていないパソコンは、ホームページを開いた瞬間にウイルスに感染したり、メールを読んだだけでウイルスに感染したりしますから、よく読んで必ず実行してください。
この、パソコンを最新の状態にする作業を、「アップデート」といいますが、このアップデートに関して書かれている記事、大概が・・・
『マイクロソフトは、Windowsに関しての脆弱性情報を公開し、3日、パッチの配布を開始した。 脆弱性を悪用したウイルスの影響を最小限に抑えるため、積極的に修正パッチを適用しアップデートすることをお勧めします』
…なーんて感じに書かれてますよね。
で、ほとんどの初心者はここで、
「脆弱性? パッチ? アップデート? なにそれ」って事に…。
「何かしなきゃいけないんだろうけど、何をどうするか解らないし、それ以前に言葉の意味が解らない事には、怖くて何も出来ない 」 という理由から、結局、何もしない人がほとんど。
でも、それじゃ駄目なんです。
というわけで、ここでは基本的な単語の意味がわかるように、例えを使ってウインドウズアップデートについての説明してみますね。
まずは、この例えを読んでください。
あなたは、念願のマンションを購入しました。
ですがそのマンション、見た目は 完璧だったのですが、実はとてももろい壁が存在したのです。
そのもろい壁、ちょっと手で叩いただけで簡単に穴が開いてしまう上に、開いた穴から家の中に雨や風が吹き込んできてしまいます。
そこで、あなたはマンションの管理会社に連絡しました。
だけど管理会社は大忙し。
あっちのマンションも、こっちのマンションもたくさん問題が起こっていたからです。
そこで管理会社は、「だれでも簡単に修理できる専用の板」をつくり、郵送しました。
つまり、「材料と道具を送るから自分で治して」と言うことなのです。
あなたは送られてきた板を使い、家に開いた穴をふさぎ、ついでに、まだ穴は開いてないけど、もろくてすぐ穴が開く壁も補強しました。
だってそのまま放置しておくと、雨が振ると家の中は水浸しになりますから。
しかも下手をすると、「あそのこ家の壁は叩いただけで簡単に穴が開く」なーんて噂になってしまいます。
そうなると、玄関や窓に頑丈な鍵をかけていても、泥棒さんなんかがやってきて、開いた穴から家の中に入って来てしまう可能性だってありますからね。
さあ、例えは以上です。
この話に出てくる、”購入したマンション”が、あなたのパソ コンそのものと考えれば、簡単に納得できるはず。
この”ちょっと叩いただけで穴が開いてしまうもろい壁” これって住宅で言えば欠陥ですが、パソコン用語ではこの欠陥部分を、[脆弱性] とか、 「セキュリティーホール」 などと呼んでいます。
そして、この脆弱性を補修する為に使う部品、例えの中に出て くる”管理会社が送ってきた補強に使う板”が、 マイクロソフト社から提供された[パッチ] と呼ばれるデータです。
そして、このパッチを使って欠陥を補強する作業が、 [アップデート] と呼ばれてる作業です。
つまりるところ、最初に出てきた難しい文章は、
「あなたのパソコンに穴を見つけたので、修正用のデータを用意したよ。
穴をふさいでおかないと、そこから勝手にウイルスが入ってくる可能性があるから、ウイルスに感染したくなかったら自分で穴をふさいでね」 って事なんですよ。
これで言葉の意味と同時に、アップデートの重要さも同時にお 分かりいただけたと思います。
とても簡単なことだけど、すごく重要なことなんです。
だって、いくら頑丈な鍵をかけ、防犯ベルをつけて出入り口を守っても、壁に穴が開いたままじゃ、そこから侵入した泥棒が内側から防犯ベルを解除してしまいますよね?
それと同じように、ウイルス対策ソフトをインストールして正規の出入り口を守っても、セキュリティーホールが開いたままじゃ、そこから入って来たウイルスがセキュリティーソフトを勝手に終了し、貴方のパソコンに隠れ住むことも出来るのですからね。